去り行く選手へ贈る言葉(モニ、佐原、小山)

私が東京の試合を見始めた頃、モニは“いつもの4人“の一員でした。モニの存在自体は湘南ユースの頃から知っていまして、東京の試合で見た時は実に頼もしい選手になったものだなと思いました。アテネ五輪に出場し、機会にも恵まれ、ドイツワールドカップでもピッチに立ちました。我等が東京の選手として、初めてワールドカップのピッチに立ちました。試合自体は残念過ぎる結果でしたが、その瞬間は実に誇らしかったことを記憶しています。
常に笑いをとろうとするひょうきんな一面を見せる一方で、東京への愛着を全面に押し出してくれていたモニ。ワールドカップ以降は調子が上がらなかったものの、昨年後半は中々のパフォーマンスを見せ、復活の印象を与えてくれましたが、今年も怪我に付き纏われ、モニ自身も納得の行くシーズンではなかったでしょうね。ただ戦力としては十分に計算できる選手だと思うので、残ってほしかったのですが、チームとしてはファーストチョイスではない選手にあまりお金をかけられないという事情もあるんでしょう。まだ次のチームが決まりませんが、モニが完全復活し、東京と戦えることを強く願っています。今までありがとう、モニ!


佐原の印象は、良くも悪くもDFらしいDF。体が強く上背もあるが、裏を取られるのが苦手。ただ漫画に出てくるDFは比較的いかつい顔の選手が多いけど、佐原はサラサラ長髪のイケメン。
昨年の佐原は驚く程にチームにはまっていました。もしかしたら佐原自身もこんなにはまるとは思ってもなかったんじゃないかと。元々、東京は大人しい選手が多かったこともはまった一因ではないでしょうか。
佐原が東京サポの心を掴み始めたのは、昨年のリーグ戦でのアウェー ベルデー戦じゃないかと。私はこの試合を生観戦できていないのですが、佐原の存在感は際立っていました。
そして東京サポの心を完全に掴んだのは、リーグ戦でのアウェー川崎戦でしょう。一人少ない状況で、ゲームキャプテンとして奮闘し、川崎のえげつない攻撃を弾き返し続ける姿は凄く格好よかった! 試合終了と同時にピッチに倒れ込む姿は仕事をやり遂げた男の姿でした。この試合、昨年もっとも心をモービングさせられた試合でしたよ。そんな佐原は「東京でやり残したことがある」と一年間のレンタル延長を決意してくれました。しかしながら今年は怪我に悩まされ、また求められるDF像が変わったこともあり、出場機会が激減。そんな中でも、ムードメーカーとして、高さのある守備固め要員としてチームに貢献してくれたと思います。
来年は育った場所である川崎に戻るわけですが、城福東京への貢献度は計り知れません。忘れられない選手ですね〜。


小山との別れは、ある程度、予想できましたが。残念ながら3年間公式戦出場無しでは、契約継続は難しいでしょう。小山は出場機会が得られそうな場面で、怪我をしてしまっている印象が強かったですね。巡り会わせが悪かったというか…。
小山との出会いは、彼が高校一年生の時の高校サッカー選手権準決勝のはず。途中出場で市立船橋の決勝点を奪っていました。そんな彼が東京に加入した時は、色んなサッカーを見続けることの楽しさを感じたものですが。
小山の次の舞台は都リーグとなったわけですが、前田のように「J」のつく舞台へ戻ってきて欲しいと思います。都リーグも見に行ってみようかな。