高校サッカー選手権大会準決勝 関西大学第一 VS 青森山田(2-2 PK2-3)

フットボールの醍醐味を見せてもらった試合。前半の序盤は、関一高にあわやのチャンスがありましたが、それを逃すと後半35分過ぎまでは青森山田ペース。関一高は、序盤のチャンスを決めていれば、また異なった試合展開があったかもしれませんね。
圧倒的な青森山田ペースの試合を見ていて、言いしれぬ不安を感じました。シュートが打てる場面でも、よりよいポジションの選手へのパスではありますが、パスを選択する。そして決定的なシュートを決められず。正直なところ、3点目が決まれば、関一高の気持ちも切れていたかなと思います。ただ、青森山田はトドメを刺すことが出来なかった。これがすべて。今の実力でもあるんでしょう。残り10分を切ったところから、関一高が最後の意地といわんばかりに攻めに出ます。そして後半44分、ペナルティエリアで強引に粘って、粘って関一高が1点を返したところから、スタンド含めて国立の感情が爆発。恐らく、青森山田応援以外のすべての人が動転劇を望んだのではないでしょうか。そして関一高はそれを実現します。ロスタイムに、右サイドから振りぬいたシュートがサイドネットに突き刺さり、ついに同点! 伊達に「月まで走る」わけではないですね。もうスタジアム中が、興奮と喚起と落胆が織り交ざった混沌とした雰囲気に包まれていました。これだからフットボールはやめられない!


また、PK戦が凄い展開に。青森山田GKが止めれば、関一高GKも止める。そして5人目。青森山田が決めれば試合終了という場面で、観客の声援を全身に受け関一高GKが見事にストップ。そして関一高5人目のキッカーが決めればイーブンという場面で、青森山田GKがこちらも見事にストップ。もう今日の青森山田GKには神が降りていましたねー。関一高は負けてしまいましたが、何ら下を向くことはない素晴らしい試合だったと思います。新年最初の観戦日に、非常によいものを見せてもらいました。決勝戦も行きますよ!