高校サッカー選手権大会決勝 山梨学院 VS 青森山田(1-0)

なかなか予想できなかった試合内容でした。山梨学院はよく守り、よく攻めたと思いますが、青森山田があそこまで不甲斐無く終わってしまうとは誰も想像できなかったと思います。序盤はどちらも縦に急いでいたように思いますが、山梨学院はやりたいことが出来ていて、青森山田は出来ていなかったのかなと。そんな中、山梨学院は左サイドを徹底的に攻め、結果として碓井の先制ゴール（というより決勝点）が決まりました。この後、山梨学院はしっかり守ってカウンターを確実に遂行していくわけですが、青森山田の稚拙さもあって時間が経過していきます。その流れは後半に入っても同じ。ただ個々の技術では青森山田も魅せるシーンを作り出しましたが、決めきれず。一方の山梨学院も再三チャンスを作り出しますが、こちらも決められず。流れは完全に山梨学院だったものの、できればもう1点取りたいところでしたね。
青森山田が勝機を見出せたとしたら、終了10分前に長身DFを投入してからでしょうか。この選手を投入したことで、前線で起点を作ることに成功したものの、それを試合終了まで徹底しなかったのは非常に残念でした。要所、要所でのミスも目立ち、「らしくない」試合だったと思います。詳しいことは分かりませんが、準決勝の関西大学第一との試合で切れた緊張の糸は元に戻らなかったのでしょうか。

こう書くと、青森山田の自滅で山梨学院が優勝したかのように聞こえますが、そんなことは決してありません。山梨学院は攻守ともよいパフォーマンスを発揮したと思います。チーム全体の意思統一ができている点が素晴らしいと思いました。山梨学院の皆さん、山梨の皆さん、本当に優勝おめでとうございます。私のお隣の方は、山梨学院の卒業生のようで、先制点から既に涙を流されておりました。本当におめでとうございます。