J.LEAGUE DIVISION2 第11節 FC東京 VS カターレ富山(1-0)

「勝っただけで何も残らない」という人もいる。
でも、今年の東京にとっては、「勝つ」こと以外は意味を持たないと思います。
どんなに酷くても、どんなに格好悪くても、どんなに内容が悪くても、とにかく勝って、1年でJ1で戻ることのみが、東京のミッションだと(個人的には)捉えています。
なので、今日の試合は、「苦しいチーム事情の中、なんとか勝ってよくやった!」と考えています。


富山に怪我人のアクシデントはあったものの、明らかに運動量の落ちた後半に、谷澤、羽生と「違い」を生み出せる選手を投入したことは非常に効果的だったと思います。
谷澤はそのテクニックで、羽生はその読みと動き出しで、ゴールを演出。
ゴールを決めた羽生が、ゴール裏に駆け寄っていく様は、目から涙を流さずにはいれない展開でした。
羽生は、今シーズン、東京にいなかったかもしれない選手。
そんな彼が自らの存在価値を示した一発と、流した涙。
その意味は非常に大きいんですが、チームが勝つことを考えた時に、大熊監督がどういった選択をするのかには注目したいところです。
正直なところ、外国籍選手が海のものとも、山のものともつかない現状では、「違い」を生み出せる選手は、取っておきたい考えるのでは?と思いますが・・・。


また、大注目の中、先発を飾った上里は、積極的にミドルシュートを狙ったのは好印象でしたが、チームに馴染むのはまだまだこれからでしょうか。
で、個人的に注目したのは高松。
一人でポストプレー、チェイシング、シュートを90分間こなす様は、静かな感動を与えてくれました。
実質、FWは彼しかいない状況で、本当によくやってくれていると思います。
今の東京の攻撃が成り立つのは、まず彼のポストがあってこそ。
シュートが少ないことをウダウダいう人もいますが、そんなスーパーなFWは滅多にいないんです。
つべこべ言わずに高松を応援しろよ!って感じです。