第91回天皇杯決勝 FC東京 VS 京都サンガFC(4-2)

試合開始時刻には寒さもそれ程ではなく、絶好の観戦日和でした。
本当はそれなりに寒くて、ただ熱く盛り上がっていた私たちがそれを感じなかっただけかもしれませんが(笑)


とても楽しく、幸せな90分でした。
当然、勝ちたいという気持ちはありましたが、この日、この場で戦えるということがただただ嬉しくて。
「元日決勝」の力は半端ないなと思いました。


試合の方は、一発勝負のトーナメント仕様の東京が、ハイテンションな攻めからセットプレーで逆転し、そのまま突き放しました。
先制点を奪われたことと、後半途中からの防戦はご愛嬌といいますか、今のチーム力を反映していていいんじゃないでしょうか。
京都は発展途上だと思いましたが、攻める力はあったし、東京もそれをシャットアウトするまでの力はまだないということで。ただそれを凌いで、勝ち切る力は身につけていると思います。
痺れたのは森重のゴール。
今シーズンの森重の充実振りを示すかのようゴールだったと思います。
今野の同点ゴールもターニングポイントだったと思いますが、森重のゴールで京都に乱れが生まれ、ルーカスのゴールに繋がったと思います。


天皇杯を優勝したという事実は、その場で感じることがてきましたが、アジアで戦うことは未だにイメージが湧きません。
色んな人に殴られそうですが、東京がACLに出るのはまだ早いと思っていました。
今もその考えは変わりません。
J1に上がって、安定して上位、もしくはその一歩手前を狙える力を付けてからでないと、かなり苦しい状況になると考えています。


ただ、来シーズン出れるのであれば、その機会は存分に生かしてほしいと思います。
ACLは全くの未体験ゾーン。
そこで得られる経験は何ごとにも変え難いと思うんですよ。
J1で10年過ごすのにも勝るくらいの経験なんじゃないかと思っています。
その一方で、資金面、戦力面やチームのやりくりで、想像を絶する困難にぶつかるんだろうと。
でも、そんな冒険ができるのも日本でたったの4チームしかないんです。
そのうちの1チームが我々、東京なんだと。
J2を1年戦ってみて、J1で戦えることの有難味を痛感していたんですが、来シーズンはさらにACLという冒険もできてしまう!
なんという贅沢なシーズンなんでしょうか。
今から来シーズンが楽しみで仕方ありません。
皆さん、今年も良い年にしましょう!

最後になりましたが、元日決勝で戦わせてくれ、また優勝とACL出場権を獲得してくれて、大熊監督、選手、チームに感謝したいと思います。
本当に有難うございました。